酢酸エチルは、「低臭」「トルエンに近い溶解性と沸点」「揮発物の人体に対する低生殖毒性」という利点があり、VOC削減を主目的に粘接着剤、印刷インキ、塗料の各用途で需要が増えています。特に粘接着剤や印刷インキでは、生産性の向上（短時間での加工性）が重要で、エステル系溶剤の中で最も速乾性の高い酢酸エチルが多く使用されています。

また、高齢化や単身世帯の増加に伴い、コンビニやスーパーマーケットでは個包装化が進んでおり、食品包装用グラビアインキに使われる酢酸エチルの需要も拡大しています。